『今回の事件にアーセレナの人間が関わっている』
調査を進めるにつれ明らかになる事実に,地王タルナスは思わず怒りを露にした。
「地王の顔に泥を塗るか!あらゆる手を尽くして真実を明らかにしろ!」
改めて調査を命じ,同時に,ガド山脈と大平原の最前線基地に第一級の警戒命令を出した。
数日後,ガド山脈でウィンディーン軍と交戦になったという報がもたらされた。
これはもちろん予想の範囲内のことであったが,
続けてもたらされた報に,城内は一瞬にして血の気を失った。
「フレイド軍とファレーン軍が,タラス高原から山間の道を通って領内に侵入。
ウィンディーン軍と交戦していた我が軍は,側面を奇襲され,なす術もなく現在敗走中。
至急,援軍を請うとの事です!」
「タルナス王,こ,これは…」
「うろたえるな! オルファ,イーディー両軍団長,防衛戦の指揮は2人に任せる。
それにしても,だ」 一息おいて,タルナスは言葉を続けた。
「タラス高原のハルス隊は何をしていたのだ! 何の為の諜報部隊だと思っている!
あの役立たずを今すぐに呼び戻せ!」
【課題舞台:「山岳」+「戦闘をイメージ」+「自陣の特徴」】