HOME > ELEMENTOPIA > 第04話 火竜ラファ,目覚める



【課題シナリオ】

 輸送計画が失敗し,干ばつ被害の止まらぬミリオーネ地方に更なる凶事が起こった。火竜ラフアが五十年振りに目覚め,西側の村々を次々に襲いだしたのだ。
 火竜ラフアは,三竜神と呼れる火竜の中の一匹で,最も狂暴な竜として知られている。三竜神は,火の大神官だけが眠りに戻す為の封印を施す事ができ,五十年前に目覚めた時は,火の大神官ヴァルラシーと多くの神官,将兵達の犠牲の元に,再び火口の奥底に封印されたのだった。

 火竜目覚めるの報に,フレイドは直ちに精鋭の軍勢と,火の大神官を中心とした神官団をミリオーネ地方に送り,ウィンディーンもミリオーネ地方の民を守るべく,フレイドと行動を共にする事になった。また,フレイド・ウィンディーンは,他の2カ国に対しても協力を要請し,ファレーン・アーセレナもそれぞれの国の精鋭部隊を送る事となった。
 ミリオーネから三竜神の火口に火竜ラフアを誘導し,そこで封印を施す――作戦は単純明快だが,問題はそれをどのように実行するかだ。仮にどのような良策であろうと,犠牲は決して避けられないだろう。

「祖父が封印した火竜ラフアを,その孫が再び封印を試みる,か」
 今年,火の大神官に就任したばかりのジェスターは,火竜によって焼かれた村々を見ながら,運命めいたものを感じずにはいられなかった。
「封印と引き換えに祖父は命を落とした。果たして,私は――」

【今回の課題:「課題シナリオから展開させた場面描写」+「自陣の特徴」】
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